調査結果

ギャンブル等依存症対策推進関係閣僚会議が開催されました。

まず、ギャンブリング障害の疑いのある人の調査結果はやっぱりというか、生涯でギャンブリング障害が疑われる状態になった事がある人が都市部の成人で2.7%、過去1年以内に限定した場合には0.6%となりました。調査人数が少なく、これから調査を拡大する予定だそうです。また、あくまでも疑いという事を念頭に置かなければいけません。

少なくなった理由は、前回は面接では無いアルコール依存症の調査に付随する自記式のアンケートだったのが、面接形式になったのが大きかったようです。


「負けて依存症」になるのであれば、「勝利に結びつく理屈」を知識として与える。

スマホの普及率が70%を超えた現代でインターネットで論理的な勝つ為の詳細な知識(確率論、期待値等)を情報収集してから遊戯、投票する人が多いと考えます。それを裏付けるようにJRAでは通常のレースより払い戻し率が高いレースを開催しています。

私は誤った知識(誤った確率論等)での遊戯、投票がギャンブリング障害の重症化の第一段階だと考えておりますので、どの程度のギャンブルの知識を有しているのかを調査に加えるようにしたら良いのではないかと考えます。これによって、誤った知識でギャンブルをして罹患しているのか、正確な知識(正確な確率論等)でギャンブルをして罹患しているのかが判るようになります。

罹患者(重症者も含む)にギャンブルの正確な知識が無い割合が多ければ、これによって罹患、または重症化する要因の一つがギャンブルの知識の無さだという事が実証されます。これにより、ギャンブルの正確な知識(確率論、期待値等)があるということは、(なるべく)負けないようにギャンブルができて、ギャンブルに負ける理由を自身で可視化できるということなので、正確な知識を持つ罹患者は少なくなくなるということが考えられます。


ギャンブル等依存症対策の強化に向けた論点整理

平成29年3月30日の「有識者ヒアリングにおいて得られた知見」においても、罹患後の対策がメインになっており、初心者の時点での予防という観点での知見はありませんでした。

安易なギャンブル依存を招かないためには、初心者の段階でギャンブルの正しい知識(確率論、期待値等)を学習する事を促すのが効果的であり、趣味としてのギャンブルをコントロールできると考えます。ただ、初心者からギャンブルの知識(確率論等)を学習するとギャンブル業界の売上が著しく落ちるのではと考えられます。

参照元・ギャンブル等依存症対策の強化に向けた論点整理 ー 自民党