北朝鮮はミサイルを撃たせてもらえない

北朝鮮の弾道ミサイルと核実験が連日話題になっております。そこで北朝鮮軍の戦力を確認してみます。

巷ではSLBMの発射が危惧されておりますが、現在はSLBMの発射実験に使う新浦級(SLBM1発搭載)を運用しています。この潜水艦は1958年に就役した旧ソビエトのゴルフ型潜水艦をリバースエンジニアリングにしたものだそうです。また、新たにSLBMを3発発射できる3000トン級の潜水艦を開発中との事です。

1958年に就役した古い設計の潜水艦で改修されているとはいえ、最新鋭の米軍の原潜とは世代間格差は著しく、また、新たに開発している新型潜水艦も、運用している潜水艦と北朝鮮の技術レベルを考えると疑問符を付けざるを得ません。下記情報もありますので、兵器を開発、運用までに、私感ですが今から5〜10年ぐらいかかるのではないかと感じます。


弾道ミサイル潜水艦は本来、水深50メートルよりも深い位置からSLBMを発射できてこそ、行動の隠密性が保たれる。しかし現行の新浦級は、せいぜい水深15メートル前後からしか打ち上げられない(*1)

これでは、もし、ミサイルが完成しても、新型を実戦投入できなかった場合には、北朝鮮の潜水艦が発射可能深度まで浮上しようとした瞬間に、北朝鮮の潜水艦に捕捉される事無くマンマークしていた米国の原潜に撃沈されるのではないかと推測できます。また、事前に作戦行動と判断されれば潜航中に撃沈されます。洋上に浮上しても艦対艦ミサイルで撃沈され、ソナーの性能差も最新鋭と旧式であり、北朝鮮軍の潜水艦では「発見して下さい。」「何も聞こえません。」と言っているレベルではないかと推測します。新型を実戦投入できても米軍、海上自衛隊と同レベルの潜水艦を開発できるとは到底思えません。

*追加
哨戒網を抜けられない北朝鮮軍の潜水艦を米軍の原潜で追い込み、海自の静粛性の高い潜水艦で仕留める。こんな戦法では?


現代版Search and destroy

次に移動式弾道ミサイルですが、常時、偵察衛星で監視しており、格納庫から出てきて発射準備中に空中待機しているステルス機「Bー2」に北朝鮮軍に探知される事無く爆撃されるのではないかと思います。迎撃に新型機もありますが作戦行動可能な機体がどれぐらいなのかは疑問符がつくところです。また、北朝鮮軍も偵察衛星の周期は把握していると考えられますので、米軍側は間隙を突かれる事も想定して偵察衛星は調整してると考えてもおかしくありません。

米軍の作戦は撃たれる前に破壊だと思います。北朝鮮のミサイルのチョイスは化学兵器、大量破壊核兵器、通常弾頭とありますが、どれも撃たれてからの迎撃だと大量の被害が出る可能性があります。撃たれる前に破壊すれば、被害が出る可能性はありません。

米軍と北朝鮮軍の差は赤ちゃんと世界最強の格闘家ぐらいの差があると感じます。また、韓国軍と北朝鮮軍でも虐殺に近いレベルではないかと感じます。


4発のうち1発?

ジャーナリストの山口敬之氏が報道特注(右)で言ってましたが、4発同時発射のうちの1発が核弾頭搭載という「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」のブライトのような作戦をするのでしょうか?撃てば北朝鮮が崩壊するのは目に見えてる訳で、短期の戦略的な運用を考えて出し惜しみするとは考えられないのです。4発発射したら4発が核の可能性が高いと思います。

間違っていたらご指摘お願い致します。

(*1)引用元・北朝鮮が大型の核ミサイル潜水艦を建造か…完成なら日本海に配備

参照元・ゴルフ型潜水艦ーウィキペディア

参照元・朝鮮人民軍ーウィキペディア