ギャンブル依存症とかのブログ

確率論に言及しないギャンブル依存症対策や治療に疑問を感じます。
不許複製。

カテゴリ: ギャンブル依存症


「ギャンブル依存症対策が」などの記事、番組を見ていると非常に違和感を感じた。

まず、え?こんなにいないでしょ?という推計536万人という厚労省のデータに疑問を持ち、「ギャンブル依存症 調査方法」でググったら「SOGS」という自記式調査方法だと以前にギャンブルにハマってしまった人まで「依存症」になってしまう事が判明。(*1)私は10代の後半からパチンコにハマってましたが、現在はギャンブルは全くやらないのですが「ギャンブル依存症」になってしまいます。

なぜ、信頼できるかどうか疑わしい推計データを参考にカジノやパチンコに反対意見をしているのか・・・(*2)

(*1)参考・参照サイト・・・『カジノ反対派は理論武装せよ!ギャンブル依存測定法SOGSを用いた調査の真実』

(*2)参考・参照サイト・・・536万人の検索結果 15 件ーブロゴス


ギャンブルリテラシー

さらに言えば、いわゆる「元依存症患者」という方々の体験談って明らかにインターネット発達以前のギャンブルリテラシーの低い方々が多いですよね。自分のパチンコの経験から言うとインターネットの発達とともにギャンブル依存症の人ってあまりいなくなったのではないかと考えます。

一言で言うと、ネットで理論的なギャンブルの勝ち方が色々と出ていて、ギャンブルリテラシーの低い人達が少なくなったから。

自分のパチンコの経験で説明すると、ネット普及以前はパチンコ雑誌の記事から理論的に勝てるボーダー(1000円辺りのデジタル回転率)を上回る台、スロットの設定判別法で理論的に勝てる台を探して勝っていた。そういった情報を知り得る人間は多く存在せず、優秀台の競争率が低く、かなり勝たせてもらった。周りには期待値(*3)がマイナスのいわゆる「負ける台」を打ってる人がいっぱいいた。

(*3)参考・参照サイト・・・期待値 - Wikipedia


インターネットの普及

しかし、携帯サイトが普及したあたりから理論的なギャンブルの勝ち方が、誰でも手軽に取得できるようになると、優秀台の競争率が徐々に高くなり、思うように勝てなくなった。ということは、期待値がマイナスの「負ける台」を打つ人が減った。

つまり、ネット普及以前は知識がない状態で勝負をして「続けないと負けた分が還ってっこないという勝負」や「台の波を読む等の勝負」を続けてドツボにハマってたのが、ネットが普及すると「勝つ為の理論的な情報」が入手できるようになり、「続けないと負けた分が還ってこないという勝負」や「台の波を読む等の勝負」をしなくなる。

依存症患者はそれでもやるという方がいると思いますが、ギャンブルってなぜやるのか?と考えると勝負に勝ってお金を増やして優越感、爽快感、恍惚感に浸るというのが根底にあると考えます。「負けてやろう!」とギャンブルやる人はいないですよね。ネットで知識が増えると、勝ってお金を増やす事を目的にしているのに負債が増えていく勝負を続けてる矛盾に気づくと思います。

頭で理解してるのに負債が増えていく勝負は続けないですよね?



ギャンブル依存症対策について②
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高校生のパチンコ依存症

なぜそう考えるように到ったか?を実体験をもとに説明します。まず中学生の時に何回かパチンコをやり、高校生の時にアルバイトでお金があったこともあり、どっぷりとハマります。当然、知識0の状態からのスタートですから勝てません。秀逸なゲーム性とたまに勝てるギャンブル性にやめようと思ってもやめられません。この時は「これで出なかったらどうしよう」という不安感と絶望感を抱きながらお金を使い、大当たりした時はガッツポーズをしたくなるような興奮と達成感があったなと記憶しています。

1日でアルバイト代を使ったりして、すぐに軍資金が底をついてパチンコ屋に行けなくなります。何をしていてもテンパイ音が頭をよぎります。金は借りれないので、すごい渇望感を味わいましたが、不思議と犯罪には手を染めませんでした。

同級生からは「お前は中毒だ!やめたほうがいい!」と言われてましたが、こんなに面白いものなぜやめるのか?と自分では考えてました。では、どうやってパチンコ、スロットを続ける事が出来るのかと言えば「勝つ」事ですよね。たまたま、コンビニでパチンコ攻略雑誌を見つけ、それを読んで自分がいかに知識が無かったのかを痛感しました。


意思の抑制

以前よりも負けなくなりましたが、パチンコ、スロットはやっぱり面白いので、負けると判っていてもやってしまう時が度々ありました。ただ、そうするとパチンコ、スロットを続ける事が出来なくなるので、我慢して勝てる台だけをやるようにしていき、勝てる台だけをやっていると、だんだんと負けると判っている台を打つのがバカらしくなってきました。


インターネットがあまり普及してない頃に、私や知り合いが何人かにこんな相談をされた事があります。パチンコはどうやったら勝てるのか?

Aさん(男性)、Bさん(女性)共に20代の場合は、2人とも「やらないと負けが取り返せない」から出るまで続けると考えてました。負けてるという事はこういう事をしていると先ず簡単に説明しました。

1万円で仕入れた物を8千円で売る作業を延々としていて、1万円単位で考えると、作業を続けるという事は2千円づつ負債を増やすだけだよと。

そこからパチンコの仕組みと期待値云々の論理的な勝ち方を説明しました。その後、2人はパチンコ屋で見なくなったので、やめたのか、やる回数が少なくなったのか、勝てる(負けない)立ち回りをするようになったと思います。知り合いもだいたい同じような説明をして同じような結果になったと聞いてます。


なぜキレる

パチンコをやめようと思ってない常連の金持ちのおばちゃんに教えていた時があったんですが、だんだん私が教えた事を守るのがメンドくさくなったんだと思うんですけど、それを指摘したら「うるさいよ!自分の金どう使おうが勝手だろ!」とキレられました。

年配の人に多いと実感したのですが、理解ができない事を考えるのを放棄する人は、底つき体験(生活の全てを失う体験)、もしくはそれに近い状態になるまでを経験しないと、コントロールできないのではないかと思えます。いや、底つき体験をしてもコントロールできない人もいるかも知れません。


パチンコ、スロットとは

いかにお金を使わずに優秀台を見つけ、期待値がプラス収支の台で、試行回数を数多く増やして勝つゲームです。それには釘を見る力、高設定台を見抜く力、確率論と期待値の知識、アドリブ力、が必要です。今ではアプリで設定判別、期待値計算ができて便利になりましたね。



ギャンブル依存症対策について③
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ギャンブル依存症の治療方法

さて、ネットでギャンブル依存症の治療方法を調べるとこれで治るのかと疑問符がつきます。ギャンブルする事を完全に遮断する方法をよく見かけますが、それだと一旦治っても何かしらのきっかけから、再びギャンブル、もしくは他の事にハマって散財、生活破綻する可能性があるのではないかと。

それよりも「どうして負けるのか?」という論理的な説明をして、感情的な思考(ギャンブルをしたい衝動)を制御する方向に向かわせた方が良いのではないかと考えます。この方がすごい我慢(ギャンブルを完全に遮断)してストレスを貯めるよりもいいですし、趣味としてギャンブルを楽しめます。また、他の事でハマって散財しそうになっても、感情を論理的な思考(理屈)で制御出来るようになると考えます。


実体験

自分の経験から依存症について考えると、感情の制御があまり得意ではない父親と兄弟の元で育ち、自分も感情の制御が得意ではなかったので、感情の制御が甘いのは脳自体の遺伝とか生活環境によるのではないかと考えていたら、納得するような下記のような記事を見つけました。

*以下引用(*1)

篠原 原因としては、遺伝子、育ち方、環境ホルモンの3つが考えられます。

──ほほう。では、順番にお伺いします。まず、「遺伝子が原因」というのは、キレやすい遺伝子があるということですか?

篠原 「キレやすい」ものだけではありません。例えば、「内向的」「はまりやすい」「優柔不断」「やたらと元気」…といった特性がありますが、これはいってみれば『脳の癖』です。私達の脳には、もともとこうした癖を持った遺伝子が存在しているんです。もちろん、人によって持っている遺伝子は違いますけれども。

──脳の癖の何割が遺伝子によるものなんですか?

篠原 約6割です。ですから、脳の問題は、まずは遺伝子の問題として捉えて、その後で人間関係や社会に原因を探っていくべきものなのです。

つまり、自分は遺伝的に制御が甘いのに加え、制御が甘くなる脳を醸成する環境で育った為に、ハマりやすい体質(制御が甘い)になったのではないかと考えます。

(*1)引用サイト・・・脳内物質と心の変化 篠原菊紀



ギャンブル依存症対策について④
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ギャンブル依存症の行政・・・天下り?世論誘導?

最近の報道等を見ていると「推計536万人」という数字をあえて発表して、依存症対策を大々的にしなければならないという風に世論を誘導してるように思えます。ここまでくると「ギャンブルをする事自体がダメ」と洗脳しかねない訳で、自由に選択できるはずの個人の行動を制限しようとする世論誘導は、自由主義なのにすごい全体主義的だと思えます。

ギャンブル依存症対策も天下り団体とか助成金とか予算を増やせとかの無くてもいい利権があるのではないか?と疑惑が生じます。しかも、なぜ、行為依存症では「ギャンブル」だけに限定していて、他の行為依存症対策はしないのか?

「ギャンブル依存症」とは、自由権を行使した結果であって誰にも強制されてない訳であり、行動を起こした責任は自分にあるのでは?と思います。


趣味と娯楽

そもそも「ギャンブル」は娯楽とか趣味ですよね。娯楽とか趣味にハマったら依存症だというのであれば、例えば、ホストクラブやキャバクラ、車やバイク、ネット通販等の買い物などの色々な娯楽とか趣味がありますけど、それらにハマっても厚労省の依存症対策を見ると対策はないですよね。「ギャンブル」以外の他の娯楽とか趣味も借金をしたり生活が破綻したりするのに。もし、個人の行きすぎた趣味(依存症)の対策に税金を使う(もしくは業界に依存症対策を促す)というのであれば、公平に全ての依存症に使う(促す)べきでは?と思います。



ギャンブル依存症対策について⑤
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ギャンブル依存症対策はこうすべき?

①小学生から「ギャンブル依存症」だけの対策をするのでは無くて、包括的な「論理的な思考と感情的な思考を制御できるようにする」指導なり教育をする。そうじゃないとギャンブル以外の依存症とかで借金、生活破綻になる可能性があると考えます。


①の追加

発育、教育環境から、虐待、いじめ、育児放棄、等の、後々の依存症重症化の要因になりそうな、精神障害になる可能性のある要素をできるだけ早期に発見、改善していく。虐待、育児放棄、兄弟のいじめ等、親が無関心、軽く考えがちな場合もあるので、第三者が早期に発見、改善できるような仕組みの構築をしたい。

大人がギャンブルにハマるのは、裕福か裕福ではないかは関係なく、希望の無い人生、希望を失った人生、刺激の無い人生、人生計画の為に我慢している人生(自己のアイデンティティに潜在的にでも疑問が生じた)、を感じている時に、その人に興味のある依存行為を行うと、依存行為の優先順位が最上位にくるからではと推測します。同一性拡散の危機(自己同一性は人生で何度でも再構築される事もある)の時に、隙間に入り込むように、興味のある依存行為を見つけたのが依存症ではないでしょうか?

また、重症化した時には要因(発達障害、うつ、アダルトチルドレン等が背景にある事が多い)に合わせた治療が必要。

その為には、小学生からストレスを感じさせずに、青年期には自己同一性の確立ができるような仕組みの構築、青年期以降の同一性拡散の危機の時の自己同一性の再構築が、すぐにできるような仕組みの構築が必要だと考えます。

(素人なので間違っていたらご指摘お願い致します。)

参考・参照元 自己同一性 - Wikipedia


②パチンコ、スロットに関しては負けない知識(抽選方法と確率論と期待値、負けない為にどう行動するか)を小冊子、ウェブサイト等を使って説明する。また、スマホアプリ等で収支の明確化を推奨する。

③公営ギャンブルは小冊子、ウェブサイト等(もしくはレース場)で平均払い戻し率(還元率)を明確に表示(JRAはあった!勝馬投票法ごとの払戻率 - JRA)して、払い戻し率(還元率)の論理的な説明、確率論と期待値の説明もする。自分の予想方法を可視化して払い戻し率を明確にする事(スマホアプリなどで)を推奨する。

④カジノでもゲームごとの払い戻し率、確率、等を小冊子、ウェブサイト(もしくはカジノ場で)等を使って明確に説明する。確率論と期待値の説明もする。また、スマホアプリ等で収支の明確化を推奨する。

⑤ギャンブルをやめたいという人は確率論、期待値などの論理的な説明で、ギャンブルをやりたいという感情的な思考を制御、もしくは抑制する方向で治療する。


⑤の治療の補足

下記の図(クリックで拡大・別窓)を参照して頂くと判りやすいと思いますが、確率論なり期待値なりの知識で右の方に流れないようにしようというものです。ギャンブルは遊戯するだけの「表面的なルール」は簡単なんですが、利益を得たり、趣味として続けたりしたいのであれば、そこに付随する「実質的な勝つ為のルール」すなわち、確率論、期待値等の論理的なルールを知らなければなりません。「実質的な勝つ為のルール」を知らなければ100%敗者になります。

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ギャンブル依存症は「ギャンブルをする行為」ではなく、「ギャンブルに負ける」という行為が問題の起因です。「勝つ」という同じ目的でギャンブルを行ってるのに、負けている人は勝っている人と違うフローチャートで動いている。そこで、「実質的な勝つ為のルールを知っている」事をフローチャートの前提条件に入れられれば、負けが減り、負けた事に起因する様々な問題を事前に防ぐ事ができると考えます。これであれば、新たな団体や機関を作らなくてもできるのではと考えます。



ギャンブル依存症対策について⑥
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『ギャンブル依存症問題を考える会』の考える問題点

ギャンブル依存症対策待った無し!の記事なり報道が多いのですが、個人的にモヤモヤが多いので、ギャンブル依存症対策を推進している『ギャンブル依存症問題を考える会』のサイトを見させて頂きました。

下記リンク(*①)PDFから引用致しました。

①各省庁ごとにバラバラにギャンブルが所管されており、ギャンブル行政としての統一的な運用がない。

②ギャンブルの規制と振興が一体になっているため、天下りや納付金制度を通じた癒着が存在しており、事実上業界に不利になる厳しい処分は取れない(ex. パチンコ不正改造問題)

③「ギャンブル依存症」という観点が全くなく、依存症に対する予防教育や回復支援に関する政策がまったく手当されていない。

①は、個別にしっかり法律で運用されているものを統一するメリットが思いつかないのですが。階層が一つ多くなるだけで、そこから各省庁にいけば無駄が多くなる気がします。
②については、パチンコ業界の最近の射幸心を削ぐ規制は十分に厳しいと思います。また、統一的な運用をしても天下り、癒着は起こるのでは?と思います。
③は依存症ってギャンブルだけじゃないですよね?確か対象行為で脳の制御が緩くなるんですよね。それであれば「ギャンブル」だけでは無く、他の依存症も含める政策を推進した方がいいのでは。

(*1)引用元・・・ギャンブル行政についてPDF〜『ギャンブル依存症問題を考える会』


そして、『ギャンブル依存症問題を考える会』の推進する対策は

下記リンク(*①)PDFから引用致しました。

①独立的にギャンブル行政を監督
②依存症対策を推進する機関を新設
③対策費は既存ギャンブル・遊技・宝くじを含めたギャンブル産業から拠出

つまり、ギャンブルだけが診断名とされた(*2)のと国のギャンブル行政を建前にして、ギャンブル依存症対策の為の莫大な金(*3)をギャンブル業界から調達し、厚労省の天下り先、利権となり、業界との癒着になる団体を設置しようとしてるのでしょうか?また、対策は既存の団体なり機関でも十分できると感じます。

(*1)引用元・・・ギャンブル行政についてPDF〜『ギャンブル依存症問題を考える会』

(*2)参考・参照元・・・依存症とは(1)―「依存症」という言葉、その定義-村井俊哉

(*3)参考・参照元・・・カジノ法案、依存症対策盛り込め | NEXT MEDIA Japan In-depth BLOGOS


『ギャンブル依存症問題を考える会』推し

下記リンク(*4)の記事から引用しました。

少なくともここ2年では我が国で「ギャンブル依存症」という問題の啓発活動に最も真摯に取り組んできた法人であるといっても差し支えないとは思うし、代表の田中紀子はギャンブル依存症という分野のオピニオンリーダーになったといっても過言ではないと思う。当会の意見がギャンブル依存症罹患者の総意を代弁するというわけではないが、少なくとも現在においてはこの分野で比肩する団体は存在しないとも考えている。(*4)

『ギャンブル依存症問題を考える会』の活動によって、ギャンブル業界からの巨額の拠出金がでる可能性があれば、「我々が一番手である」というアドバイザリーの宇佐美典也氏の上記のような自画自賛した『ギャンブル依存症問題を考える会』推しは納得がいく。


予防・貧困・虐待・犯罪

下記リンク(*4)の記事から引用しました。

ギャンブル依存症に関しても早い段階からの予防教育が必要と考えている。(*4)

予防教育については具体的には何も書かれていませんが、私の記事で以前書いたように「感情的な思考と論理的な思考」をコントロールするような教育、もしくは指導をすればいいのではないかと思う。ギャンブル依存症だけの予防教育だと「ギャンブルがダメ」と洗脳しかねない。自分で判断できるように教育するのがいいのではないかと思います。


下記リンク(*4)の記事から引用しました。

言って見れば特殊構造的な貧困問題であり、ギャンブル業界が責任を持って対処すべき問題と考える。例えばギャンブル依存症罹患者の親を持つ子供が貧困から泣く泣く進学を諦めるのに、その胴元が潤っているとなればいくら何でも社会的に不公正であり、ギャンブル業界に奨学金制度等を設けるといった対策を求めるのは決して不合理ではないと考えている。(*4)

ギャンブル依存症以外でも貧困・虐待・犯罪は起きると思いますし、貧困から進学を諦めるのはギャンブル依存症の親以外でもいるのではないかと思います。依存症の関連無しに親によっては、こどもに金を使いたがらない家庭はあります。そもそもギャンブル依存症の親のこどもだけの奨学金制度作るのですか?限定せずにもっと広い範囲での奨学金制度を設けるのが最適ではないか?潤っている業界、企業は他にもあるはずです。ギャンブル依存症にこじつけすぎでは?と思います。

(*4)引用元・・・ギャンブル依存症対策の観点からみたカジノ法案の論点について 宇佐美典也


ギャンブル依存症は極悪人

宇佐美氏の記事の文面からは、何が何でもギャンブル依存症を極悪人に仕立て上げて、世の悪い事は全てギャンブル依存症のせいだとミスリードしようとしているように感じます。

また、ギャンブル依存症の情報の供給元が少ないのをいいことに、この団体からインターネット等への情報の供給があると、ギャンブル依存症の疑い推定536万人等の不正確な情報でポピュリズムを煽り、政策や世論をコントロールしようとしている。

しかし、インターネットでは情報の供給は双方向であり、不正確と思われる情報を見つけた時には第三者が簡単に指摘できる。インターネットが普及してから20年以上経ち、情報を一方通行で供給するテレビ等の既存メディアのような手法で、政策や世論をコントロールしようとする手法はもう通用しないと考える。

なんかネットでのステマが異常に多いのではないかと勘ぐりたくなるな。。。



『ギャンブル依存症問題を考える会』②
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ギャンブル依存症患者が推計536万人の信頼度(*2)

ギャンブル依存症患者推計536万人の結果を出したSOGS(サウスオークス・ギャンブリング・スクリーン)とはギャンブル依存症の診断のための自記式調査方法の質問票です。

この調査は「スクリーニングテスト(事前調査)」なので、診断による実数ではない。報道にでている「ギャンブル依存症患者が推計536万人がいる」ではなく、「ギャンブル依存症患者の疑いのある人が推計536万人」が正しい。また、この調査方法はスクリーニングテストとしては優れておらず、期間を設けない設問であり、週一回パチンコを打つユーザーの98%が「依存の疑い(陽性)」になるようなテストである。これでは判別がつかず、偽陽性率の高いスクリーニングテストです。この調査では10年以上前によくパチンコを打っていた私もギャンブル依存症です。

(*2)参考・参照元「ギャンブル依存、国内540万人」・・・諏訪東京理科大学教授 篠原菊紀


パチンコ・パチスロの費用の誤解(*1)

1995年は年間約100万円、2015年は年間約200万円を消費していますが、還元率(約85%)を加味していません。還元率を加味すると、1995年で年間約15万円、2015年で年間約30万円。1ヶ月にすると、1995年で1万2500円。2015年で2万5000円。1995年は爆裂CR機(1/3継続2回)
、権利モノ(第三種)もあるし、普通に10万円ぐらい使ってもおかしくない機種があったはず。年間約100万円は少ない印象。

(*1)参考・参照元「パチンコ・パチスロ遊技障害の規模について」・・・諏訪東京理科大学教授 篠原菊紀


パチンコ・パチスロの売上規模の誤解(*3)

パチンコ業界の23兆円の売上はユーザーの換金を加味していません。還元率85%として粗利は3.5兆円です。比較されがちな海外のカジノの売上は粗利です。マカオは2.7兆円、ラスベガスは5.3億円です。圧倒的な差はないと思われます。

(*3)参考・参照元 売上規模と粗利規模の推移 | パチンコ業界WEB資料室 ダイコク電機株式会社


ギャンブル依存症(ギャンブリング障害)の誤解(*2)

DSM-5(精神障害の診断と統計マニュアル)最新版は「病的賭博」から「ギャンブリング障害」と変更。「ギャンブリング障害」は進行性で不可逆的ではない事例があり、「ギャンブリング障害」を病気と線引きするのが難しい。

WHOの「ギャンブリング障害」の診断基準には、「賭博および賭け事(興奮を求めての、あるいは金を儲けようとしての頻回の賭博。このカテゴリーの人々はひどい損失、あるいは他の不利な結果に直面すると、おそらくその習慣を抑制するであろう)」と記載されており、「ギャンブリング障害」の診断項目に合致しても衝動を抑制できる人はいるそうです。

「ギャンブリング障害」は12ステップ、認知行動療法でないと回復しない訳ではない。治療しようと思ったり、治療の勧誘を受けただけでも衝動を抑制できる場合もあり、自然回復もDSM-5に明記されている。パチンコでは事例自然回復が4~9割(諏訪東京理科大学教授篠原菊紀氏のツイート)と多い。また、回復に底つき体験(生活の全てを失う体験)は必ずしも必要ではなく、自助グループ等のミーティングが合わない人もいる。重症化した場合には、重症化する要因(発達障害、うつ、アダルトチルドレン等が背景にある事が多い)に合わせた治療が必要。

何かに夢中になる時には「行為」も「薬物」も全て同じ報酬系(ドーパミン系)が関与しているが、その全ての「行為」が「薬物」のような強力な依存性がある訳ではない。重症になった「ギャンブリング障害」が薬物依存に似た特徴あるが、薬物依存と同等に危険ではない。また、ギャンブリング障害者と健常者の差は何かに夢中になった人の一般的に起こる脳の変化に過ぎない。

(*2)参考・参照元「ギャンブル依存、国内540万人」・・・諏訪東京理科大学教授 篠原菊紀



ギャンブル依存症対策について⑦
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パチンコ・スロットの遠隔操作はあるのか

大阪・大手パチンコチェーンで店長にサクラ募集疑惑 本社が「不適切な行為」を謝罪Yahoo!ニュース(記事は削除済み)

ヤフコメに遠隔があると断定するコメントが多いので考察致しました。



遠隔操作は費用対効果に合わない

過去に摘発されたのもありますので、無いとは言い切れないですが、摘発されて、営業停止の場合のダメージが甚大、遠隔用の機械設置の費用が高額になりそうだからです。(下記のニュースのパチンコ店は閉店済み)





また、営業停止の場合、月単位から日数単位の営業停止から営業許可取り消しもあり、その間の売上を勘案すると割に合いません。また、1時間毎に当たったりしたりと、台の大当たりの挙動がおかしいので、すぐに発覚しやすいのではないでしょうか。





パチンコ、スロット台の機械的な理由

PC1台で操作は可能だと思われますが、機種ごとにプログラムが違うので、大当たり乱数もバラバラです。どこのタイミングで大当たりの抽選(保留ランプがついた瞬間、ドラムが回った瞬間等)されているかもバラバラです。しかも、球が入賞してないのにいきなり大当たりにする事はできません。

上記の機械的な理由を踏まえれば、機種ごとにロム解析をして大当たり乱数を知り、スタートチャッカーからの信号を、一旦、保留して大当たり乱数に書換えます。然すれば、基盤を改造、もしくは基盤を追加、ロムを交換しなければいけないのではないでしょうか。更に、正規の台と同じに見える、もしくは、遠隔操作の部品だと判らないようにカモフラージュしなくてはなりません。



パチンコ屋や遊技機メーカーのリスク

パチンコ屋の全機種に遠隔をするというが、どれだけ長く設置するのかもわからない台に、多額の費用をかけて、割に合わない事をするのかと疑問に思います。万が一、メーカーが台に遠隔操作の仕込みをして、それが発覚したら、『検定取り消し』で保通協に台を持ち込めなくなり、メーカーの存続に関わる話にもなり、全く割に合わない話になります。

パチンコ屋で利益を出したかったら、パチンコでチャッカーに球が乗る程の釘調整をして、スロットで最低設定を使えば良いだけです。逆に、客側に利益を還元したかったら、スロットで最高設定を使い、パチンコの釘を開ければ良いだけです。



体感機

遠隔が蔓延しているのであれば、客側が体感機を使用しても関係ありません。店側で大当たりしないようにすれば良いだけです。体感機の使用が店側で問題にならないのであれば、体感機が法的に禁止にはならないはずです。また、顔認証による遠隔操作も上記の理由から無い確率が高いと思います。


判例検索システム | 平成18(あ)1605最高裁判所第二小法廷決定(PDF)

パチンコやスロットの遠隔操作があるという方は、遊技、収支データを取っていれば、大当たり確率や期待値は理論値に収束に向かいます。スロットの最低設定やパチンコのボーダーがマイナス(期待値がマイナス)の台しか打ってないのであれば、必然的に収支はマイナスになります。




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パチンコ業界の対策

メディアではあまり見ないパチンコ業界の依存症対応ですが、「パチンコ店における依存(のめり込み)問題対応ガイドライン」「と「対応運営マニュアル」があります。

「パチンコ店における依存(のめり込み)問題対応ガイドライン」「と「対応運営マニュアル」


また、諏訪東京理科大学教授篠原菊紀氏の「パチンコ・パチスロのめりこみ対策私案」があります。

篠原菊紀氏(諏訪東京理科大学教授)のパチンコ・パチスロのめりこみ対策私案

*以下引用

概要

1)調査研究のさらなる充実、「実態・要因調査→対策→評価・調査→対策・・・」のサイクル作り、および、総論
2)パチンコ・パチスロ遊技障害尺度(PPDS)を使ったホールでの調査、対策の実施(メーカーメンバーサイトも利用)
3)タスポ的システムの導入による縦断的な遊技障害予防システムの構築
4)のめりこみ対策ガイドラインの改定と実効的施行の管理体制の構築
5)リカバリーサポートネット(RSN)への支援強化および追跡調査
6)回復支援施設への助成および予後調査
7)全国ホールの健康支援施設化”

”衝動性、不安、認知のゆがみなど、従来のギャンブリング障害研究で指摘されてきた要因のほか、両価性(相反する感情を同時に持つ)、遊技環境、安全な遊技スキルの持ち合わせ、確率的知識などが、増悪要因や改善要因となりうるかが検討される。さらに、遊技障害の背景要因として回復支援の現場などから指摘されつつある、発達の問題、もともとの生活上の問題、行動傾向、暮らしの現状、認知の凸凹(などとの関連も検討”

”ギャンブリング障害対策(予防や治療)が、誰に対しても一律であるはずがなく、個々人の素因等に応じた個別的なものにならざるを得ないことが予測される。”

”共通サーバーにPPDS、各ホールのPPDS上昇要因仮説関係アンケートをアップできる仕組みを作り、各ホールが会員に配信、会員が任意に回答し、ホールがデータを検討、対策を打つ、といった一連の流れを構築するのが、実効性を高める上でも重要であろういわゆる依存(のめり込み)ガイドラインの改定と実効的施行の管理体制の構築”

ギャンブリングの問題の背景にあるもの」「人生の安定に必要なこと」は、日本で初めてギャンブリング問題の回復支援を始めたワンデーポート関係者の意見であるが、かれらは「ギャンブル依存は病気」「底つき、プロプラグの徹底がだいじ」というやり方では落ちこぼれる人を多数発見し、現在の個別アセスメントを重視する方法に切り替えている。”

*引用終わり

タスポ的な識別ICカードを使うのであれば、FeliCaの使用による認証も導入したい。共通サーバーに遊技データをアップロードするのであれば、PC、スマホのアプリと連動して、収支の詳細を明確化したい。更にアプリには、パチンコ、スロットに関して負けない為の知識(抽選方法と確率論と期待値等の知識、台情報、期待値計算ソフト、パチンコの損益分岐点となるボーダーデジタル回転数、スロット設定判別、釘の見方等の情報)を掲載したい。また、ホールでも無料ターミナルで自分のデータを閲覧できるようにする。


業界の健全化

業界の健全化を図るなら、遊技機の保安通信協会の形式試験通過時の解析情報を公表したい。釘問題は、昔のギガ(ミズホ)みたいなチューリップでベース管理するスタート入賞口、一般入賞口にして当たり確率を多段階設定にする。釘を玉からの衝撃に耐えられ、改変できないような素材のものにして、釘調整を無くす。

私は「ギャンブリング障害」の原因の多くはギャンブルの知識の無さだと思います。どうしたら勝てるのか?どうしたら負けるのか?が判れば、自然と節度のあるギャンブルが楽しめると思います。


合わせて読みたい「パチンコ遠隔操作疑惑」


『ギャンブル依存症問題を考える会』①
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代表・田中紀子氏の発言にも

下記リンク(*1)の記事から引用しました。

毎年メンバーの家族、つまりこの会を通して治療を試みているギャンブル依存症患者の約3人が自殺しているという。(*1)

ギャンブル依存症の重症化の背景には別の要因(発達障害、うつ、アダルトチルドレン等が背景にある事が多い)(*2)の可能性もある。また、進行性で不可逆的ではない事例もあり、自然回復もある(DSM-5(精神障害の診断と統計マニュアル)に明記)(*3)という事も発言しなければいけないのでは。

(*1)引用元・・・カジノ法案、依存症対策盛り込め | NEXT MEDIA Japan In-depth[ジャパン・インデプス]BLOGOS

(*2)参考・参照元「ギャンブル依存、国内540万人」・・・諏訪東京理科大学教授 篠原菊紀

(*3)参考・参照元「パチンコ・パチスロ遊技障害の規模について」・・・諏訪東京理科大学教授 篠原菊紀


87.7%の男性

下記リンク(*1)の記事から引用しました。

ギャンブルの資金を得るため違法行為(窃盗、横領、詐欺など)を行ったことのあるギャンブラーの比率は男性で87.7%だという。(*1)

パチンコやってる知り合い多かったですが、そんな人は一人もいないです。その根拠はどこからなのでしょう。

(*1)引用元・・・カジノ法案、依存症対策盛り込め | NEXT MEDIA Japan In-depth[ジャパン・インデプス]BLOGOS


治安の悪化

下記リンク(*1)の記事から引用しました。

「ギャンブルという産業で生まれる犯罪や治安の悪化なのだから、それは起こしている産業が負担するというのは当たり前だということが世界のスタンダード。」(*1)

パチンコ屋が至る所にあるのに日本の治安悪化しているかという疑問。また、「起こしてる産業が負担するのが当たり前」は、元々がギャンブル業界から資金提供させる為の方便ではないかと思えます。

ちなみに平成28年の刑法犯の検挙総数は337,096件、日本のギャンブルが動機の刑法犯の検挙総数は2,328件。つまり、ギャンブルという産業で生まれる犯罪の割合は0.69%です。(*4)

また、この団体のギャンブルが関連した犯罪リストを見ても、盗んだお金の用途がギャンブルを含んだものを掲載してますが、ギャンブル依存症かも判らないですし、盗んだ金があるからギャンブルをしたのか?ギャンブルをしたくて金を盗んだのか?を確認取れてないものまで掲載してますよね。

(*1)引用元・・・カジノ法案、依存症対策盛り込め | NEXT MEDIA Japan In-depth[ジャパン・インデプス]BLOGOS

(*4)参考・参照元・・・警察庁犯罪統計ではパチンコ・ギャンブル関連犯罪件数わずか0.7% 世論を煽る大手メディア ハーバービジネスオンライン


ミスリード

この団体がメディアのほぼ全ての取材を受けてると、「ギャンブル依存症推定536万人!」「ギャンブル依存症が諸悪の根源だ!」とメディアを使ってポピュリズムを煽り、「ギャンブル依存症」への誤った価値観を植え付けようとしている。

巨大利権が生まれそうな「ギャンブル」だけの依存症機関、関連団体を作らなければならないとミスリードしてるように感じますが、作らなければならないとすれば、全ての依存症の機関なり団体ではないかと考えます。

また、メディア側が「推定536万人のギャンブル依存症患者」というインパクトのある数字と悲惨な体験談を使いたいだけで、その真偽に違和感を感じないというのも不思議に思います。最近は天下り等の問題も報道されているのに、こういった「ギャンブルやったら全員が依存症」と、捉えられてもおかしくないポピュリズムを煽る手法で世論を誘導して、政策決定に影響を与えようというのは良い事なのか?と非常に疑問に思います。


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